ショパン、ピアノと、ロシアの芸術家と戦争のこと。

ショパンはバラード第一番が、燃えあがる情熱の美しさにうたれ、ずっと好きです。

年齢を重ねてしまった今は、ソナタ第3番が 、狂おしいほどの、穏やかな、限りない美しさと、あきらめもまじりあう、花のやわらかな優しさに、生きるための、いのちを蘇らせられて、ふかくたいせつな、音楽です。

夜想曲ノクターンの、素朴で純な美しさに、惹かれずにはいられないのと、おなじほど。

ショパンソナタ第3番、わたしはこの方、メジューエワの演奏が、いちばん心がこもり、演奏技術も優れ、美しく心に響きます。
アルゲリッチも若い頃から好きです。)

ロシアの心優しい、美を愛する、ピアニスト。
ピアニストにならなかったら、修道女になっていたかもと、本に書いていました。わかる気がします。この戦争殺害だらけの世界に、苦しまれていると感じます。

ロシア生まれのピアノ奏者メジューエワの演奏が好きです。 
美を、政治の愚かさ醜さ驕りが、触り犯せるものなんかじゃない。
音色の美しさに、とことんこだわり、先人、伝統の心うつ演奏に、素直に学び共感でき聴き尽くし 、より美しい音色を、求めずにはいられない魂の、芸術家、音楽奏者と感じ、共感し、奏でる音、聴きたいと願う方です。

わたしはロシアの作家の、ドストエフスキーを、今までもこれからも、敬愛せずにいられず、敬愛します。つまらない政治屋なんかに、関係なく。

チャイコフスキーの音楽、バレエ音楽は、心からいい、きれい、美しいと、感じずにはいられません。アホな政治の強欲がどうあろうと、芸術、美に、 つまらない国境なんて、昔も今も、ありません。

ウクライナの人も、ロシアの人も、日本のわたしも、芸術表現を愛する人
魂は、願いは、距離、時間が宇宙のときのなか少し離れていても、響きあわずにはいられないのだから。
痛みを知る人の表現は、心に、響きます。